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代表ブログ

永年勤続従業員表彰
2020.10.16

皆さんこんにちは、社長の井坪です。
SBCの『ものづくり』番組の取材があり、水曜日に長野市から取材班がやってきました。
事前に詳細は聞いていなかったので、時間だけ空けており、準備という準備はなくインタビューに応えました。
話したのは『普段通り』の会社、社員の話。インタビューを終えると、大人しい感じのインタビュアーの女性から『感動して、鳥肌が立った!』と言われました。
特別な話をしたつもりはなく『えっ何が?』と逆に驚きましたが、きっと社員の仕事に向かう姿勢に何かを感じてくれたのかなと想像し、嬉しくなりました。


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18時55分から12月7日、14日と2日間放送される予定ですので、お時間のある方は見てください。
宣伝ぽくなりました...。


さて皆様はいかがお過ごしでしょうか。


今週の朝礼時に、飯田商工会議所から頂いた永年勤続従業員表彰を行いました。
大工の丸山君は25年。工務の清水さんは20年。設計の永良さん、大工の松村君は15年。設計で現在産休中の佐々木さんは10年。と5名の表彰を頂きましたので、佐々木さんを除く4名の皆さんに表彰をさせて頂きました。


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表彰状を渡しながら、それぞれの入社時から今までを思いました。
長い時間を共に過ごした彼らとは喜怒哀楽の思い出は尽きませんし、人生の多くの時間を井坪と共に歩んでくれた仲間達です。
『ありがとう!これからもよろしく!』短い言葉にたくさんの思いを乗せて、普段はあまり伝えられない感謝を伝えました。
これがゴールではありませんが、ひとつの節目として仲間を思ってみることができた朝でした。感謝!

一本の線から生まれる物語
2020.10. 9

皆さんこんにちは、社長の井坪です。
肌寒さを感じる雨の降る中、リニア移転で新築となるお客様の地鎮祭に行ってきました。
お客様は2回目の新築工事で、井坪工務店で30年前に家を建てていただいたオーナー様です。
「本日はおめでとうございます!」と声をかけると、奥様から「家を建てた際には、亡くなった会長さんには本当にお世話になって...」「今の家はどこも悪くなて...とっても気に入っているのに...壊すのが悲しい...」と言われました。
『新築する』という事は嬉しい事ばかりではないんだなと思うと共に、30年が経過しても『どこも悪くない!』と言われる先人たちの設計力や施工力を誇らしく思いました。


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「しっかりとした家を今回も作らせていただきます!」この建築屋としての当たり前の言葉が、重く感じた朝でした。


さて皆様はいかがお過ごしでしょうか。


毎朝、事務所の鍵やカーテンを開け、朝の体温を記入し、日めくりカレンダーをめくり、パソコンの電源を入れ準備を整える。これが私の毎日のルーティンです。
それから少し席を外すと、事務所にはいつも工務の上原くんが出社しております。
それから大工の若い衆が次々とやってきて、設計の棚田君がやってきます。
皆毎日ほぼ同じ時間に「おはようございます!」と元気な声が聞こえます。彼らにも決まったルーティンがありそうです。
同フロアーで働く棚田君は、リアルに働く姿を私が確認できる最初の社員さん。


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少し興味があったので、彼の朝のルーティンを観察してみました。
いつも持っている大きな図面が入る黒いバックを机の右側に置くと、ほうきと塵取りを手に掃除を始めました。
設計部各人の机周り、応接室と結構な広範囲で手際よく掃除を済ませると、最後に自分の机の足元を清掃していました。
席につくと体が温まったのか上着を脱ぎ、右側に置いた黒いバックから何かの資料を取り出して、じっくりと嬉しそうな顔で読んでいます。読み終えた資料を脇に置くと、それから少し考えて腕まくり...何かを考えているのか?今度は上を見たり腕を組んだりしています。
しばらくするとペンを持ち紙になにやら線を引き出しました...。どうやら今日は、設計業務で一番楽しいプラン作成のようでした。
これがおそらく彼の毎日のルーティン。


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家が出来るまでを逆回しすると、仕上げ工事⇒肉付け工事⇒骨組み工事⇒材料加工⇒工程作成⇒設計⇒『一本の線』という事になります。
彼が今日引いた線は、誰かの物語になる線。丁寧に行われているルーティンがコンディションを整えているのかどうかはわかりませんが、一本の線から生まれる物語の始まりを見れたようで嬉しくなりました。感謝!