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代表ブログ

当たり前の中にある凄いこと
2020.3.13

皆さんこんにちは、社長の井坪です。
世界各地で感染が拡大する新型コロナウイルスの勢いは未だに収束しておらず、春なのに春を迎えられない感じです。
楽しみにしていた『春のセンバツ高校野球も中止!』との事で本当に残念...高校球児の悔しい涙に胸が締め付けられました。
相次ぐ例年の慣例行事は、次々と『中止』か『延期』...
特別で無い『平穏な日常の幸せ』を特に感じている今日この頃です。


さて皆様はいかがお過ごしでしょうか。


そんな不安定な世の中ですが、庭の木に蕾が芽吹き確かに訪れる『春』を感じました♪


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沈んでいても何も起こらないので、こんな時は『味(地力)』を磨く時。
現在できることの第一弾として、SRスタッフとナビゲーターに『大工技術と木組みを知る』交流会的な勉強会を行いました。


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マニアックな世界の話になりますが、施工の裏側であるきめ細やかな木工技術も知らないとオススメ出来ないし、価値を伝えられない!
そんな観点から、社歴・大工歴25年の井坪の生え抜き大工""丸さん""(丸山君)に段取りを頼み、SR会議の時間を使い行ってみました。


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説明が始まると、予想以上に皆興味津津...。いつもの本業の会議よりも顔も体も意見も出て大いに盛り上がりました。


説明を行った丸さんから「この木組みをどう分解しますか?」みたいな問いかけが出ると、「こうかな?」「あれ?」「わからんな〜」など実際に手で触れて四苦八苦。
「こう分解できるんです」と丸さんが答えを明かすと、一同大拍手(笑)
「大工さんて凄いね!」「オススメしている事に自身が持てた!」なんていう声が飛び交いました。恥ずかしそうに笑う丸さん。
「分解は組み立て方を知らないと出来ないので、リフォームなどの古い建築物の再生では特に重要になります」
「壊してしまえば作るだけですが、壊してしまったらもったいないものもたくさんある」
「何十年経った時、未来の職人が仕事を見た時。いい仕事をしていると言われたい...」ベテラン大工らしい心のこもった話にペンを走らせるスタッフ。


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恥ずかしそうに笑う丸さん。
続いて、実際の家の写真を用意し「このような加工は座敷のこの部分で」「このような加工は玄関のこの部分で」...とわかりやすく説明してくれました。
「へ〜そんな風に出来ているんだ」「そんなに大変な事をしているんだ」とリスペクトの嵐。
出来上がりを毎日見ているスタッフにとっては、とても新鮮な時間になった様子でした。


丸さんにとっては『普段の仕事の説明』をしただけですが、それが想像以上の反応があり少し戸惑った様子でした。しかし彼は彼で「こう価値を伝えられる!」「こう説明できる!」という熱い議論の場に遭遇したことで、ナビやSRの仕事をリスペクトした感じでした。
帰り際に「大工にしてもらいたい事や、他に聞きたいことがあったら何でも言って下さい!」と言っておりました◎


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現在だから出来ることは、ひょっとして難解な飛躍ではなく、お互いが行っている当たり前の仕事(※実は凄いこと)の『当たり前を知り・見直し・確認し・協力する』ことなのかもしれませんね。
社員さん同士の化学反応を見て、そんな当たり前の中にある凄いことに気づいた出来事でした。感謝!

母からの教え
2020.3. 6

皆さんこんにちは、社長の井坪です。
終息を願うばかりの新型コロナウィルスですが、その猛威は国内だけではなく、世界に広がっており、ウイルス驚異を感じています。
3月中旬までの複数の方が集まるイベントは自粛中ですが、4月も大丈夫なのか?と心配になります。
今週は『マスク不足からのトイレットペーパーの買い占め問題』などがNEW-Sで報じられていましたが、それがデマだと分かっても『不足は不安』という心理から各所で買い占めが起こり、棚から消えたトイレットペーパーの状況を見ると複雑な気持ちになります。


さて皆様はいかがお過ごしでしょうか。


母親と二人になったある日の昼食時。
母親から「今度はトイレットペーパーがないみたいだに」と言われたので、「そうみたいだな...でも国内生産みたいだからすぐに並ぶら」という会話をしていました。
偶然なのか母親はストックをいくらか持っているらしく「言ってくれればいくらかあるでな」と言いました。
それから2、3日して、母が友人から困ったと言われたのでトイレットペパーをあげたという話を聞きました。
「やるのは良いけど自分の分は大丈夫かな?」と尋ねると、「私は1人だもんで大丈夫な」との事。

違う日には「お前さんマスクはあるのかな?」と聞かれたので、「大丈夫。持っておるで」と応えると、「これは2ヶ月位もつみたいだに」と言われ名札のような形をしたエアーマスクなるものを頂きました。
「人の心配をするけど自分のマスクはどうな?」と尋ねると、手を尽くして確保した大部分のマスクを千葉に住む妹家族に送った様子で、本人は「洗えば大丈夫!」などと言っていました。
「あっそうそう、ないないと言っていたら宮外さんが2枚くれたんだに。有り難いな〜」と母。(※宮外さんは古参の社員さん)
こんな風に「〇〇が困っていたから」と言って自分の事を考えずトイレットペパーもマスクもあげてしまう母。だけどそんな人には与えてくれる人もいたりして...助け合う人間関係の姿『人の輪』を垣間見る事がありました。


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父親の職業の跡を継いでいる私にとって、母親を思うことは少なかったように思いますが、この人のこの感じを親としてとても誇らしく思いました。※馬鹿だな〜と言ってしまっていますが...
利他の精神やお先にどうぞの気持ち...分かっていても実践する事は難しい異常時の現在ですが、こんな時だからこそ人間の本質が試される時。わがままな利己的行動は慎み周りの事を考え尽くすことが、人間の輪を作るのだな〜と教えられる出来事でした。感謝!