ネクタイ

こんにちは。営業の井坪です。

 

先週の土曜日の出来事。

珍しく早起きしていた息子がリビングの鏡に向かっている。

前日に買ってきたと思われる真新しいネクタイを結んでいるようだ。

苦戦しているのか、訴えかけるような視線に気づくが
軽くスルーし新聞に目を落とす。

何度目かの挑戦でようやく満足出来たのか、ドヤ顔で仁王立ち・・・。
なんだソレ？最新ファッションか？斬新すぎるぞ。

たまらず腰を上げ、結び方を教えてやることに。
手順を解説しながらむすんでいく。

自分よりも少し背の高くなった息子と面と向かい、
成長の過程を振り返ると思わず涙がこぼれそうに・・・・・。

 

 

 

ならない！

似合わないスーツとネクタイのせいで笑いをこらえるのに必死である。

何とか結び終える。なかなかの出来栄えだ。

そういえば、自分も初めてネクタイを結ぶとき父に手伝ってもらったのを思い出し、
父親が息子に教えることが出来るのも、残り僅かになってきたという事を
我身を振り返り改めて実感する。

 

少しさみしい気もするが、これも息子の成長の証。
喜ぼう。

 

仕事にかまけ、息子の通う高校の敷地内についにはこの３年間一度も足を
踏み入れることが出来なかった自分を反省しつつ、最後くらいは父親らしい
言葉を送ろう。

卒業おめでとう。