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駒ヶ根市/Y様邸/家族構成:7人

「最初は家を建てるつもりじゃなかったんです」  この家が建つ前、敷地にはYさん夫妻が暮らす旧宅と、平成に入ってから建てた18坪の別宅があった。初めは、別宅に住む息子さん家族が新居を構える代わりに、自分たちは別宅へ隠居するつもりだった。息子さんから「一緒に暮らそう」と言われたのはそんなときだった。
 建屋が違うとはいえ、同じ敷地に暮らしてきたし、もとより家族である。同居に抵抗はないが、同じ屋根の下に暮らすとなると事情も違う。
 せっかく息子さんがありがたい申し出をしてくれたのだから、ひと昔前の同居のように、家族の中の誰かが我慢するのはよくない。息子さん家族も自分たち夫婦も、まずはプライベートな時間と空間を確保して、いつでも行き来できる環境だけ整えたら、あとは肩肘張らずに暮らせばいい。
 一方で、愛着のある旧宅の座敷部分と玄関は残したかった。古い家とつなぐ形で、自分たちが思う二世帯住宅ができないか。白羽の矢を立てたのは、井坪工務店だった。前々からいい仕事をする工務店だと思っていた。自社の職人で仕事をして、質のいい材料を使い、確かな構造の家をつくる。息子さん夫婦の想いに応えるには、ぴったりな家族の器ができると、Yさん夫妻は考えた。

 Y邸は1階が親世帯二人、2階が息子さん家族五人の住まいだ。食事も風呂も玄関も別。公共料金も世帯ごとに負担する。住まいづくりでも、互いのことには一切干渉せず、それぞれ自分たちのライフスタイルに合わせた空間をつくった。それは互いが無関心なのではなくて、自立した家族が相手を思い合うゆえのこと。
「2階から孫たちの足音がする。ああ元気でいるんだなと思う。普段はそれでいいんです」
 そんな両親の言葉に、「一緒に暮らして助かっているのは僕らの方です」と息子さんは言う。
 仕事で帰りが遅くなっても、一つ屋根の下にご両親のいることが何より心強い。学校から戻った子どもたちは、下の階で宿題していてもいい。子どもの身体に優しいおやつを母親がつくってくれるのも嬉しい。普段の食事は別々でも、お正月など特別なときは、家族みんなの笑顔が揃う。
 同じ家の中の二つの家族とそれぞれの暮らしが、こんなにも自然に溶け合いつながっているのは、互いを思い合う心がきちんと通じ合っているからで、つくり手の技は家族の期待に確かに応えていた。




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このページに記載されている記事本文、写真等は「住まいNET信州」VOL.11より転載しています。
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