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代表ブログ

【その時】への備え
2019.10.11

皆さんこんにちは、社長の井坪です。
大型で非常に強い台風19号の接近で、週末のあらゆるイベントが中止の発表をされています。
現在はまだ曇り空の南信州ですが、弊社でも台風に備えて材料を積み替えたり、シート補強をしたり、台風対策をしています。
『先ずは命を守ること...』そんな言葉を耳にすると、今回の台風が及ぼすであろう驚異を感じて言葉を失います。
この国の住人である以上、避けることの出来ない台風ですが...ココ最近のこれは本当に異常ですね...
天候は、天に願うばかりので学のない私ですが、なにかそれを食い止める手立てがあるのならば、積極的に関わっていきたいと思っています。


さて皆様はいかがお過ごしでしょうか。


毎年多発してしまう災害に『暮らしを担う職人』がどう役立てるのか?
その一つの解としての取り組みが【応急仮設住宅】。
家屋が倒壊してしまう程の大きな災害が起きた場合では、生活者の健康・安全を考えてもこの建築が急務です。
しかし現実には、各所での連携やルールが必要で、現状ではまだ整備されておりません。
今回、全木協の小林会長の呼びかけで行われた応急仮設講習会に参加して参りました。


この日、会場となった信州スカイパーク体育館(松本市)には、県内各地から多くの職人さんや工務店が参加しました。
午前中の必要な座学講習を終え、午後は実際の応急仮設住宅の建築です。

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足場が組まれ、材料が積み上げられた仮の現場に参加した各地を代表する棟梁が揃いました。
5分程の作業工程の打合せを終えると、今日顔をあわせたばかりの職人たちが一斉に動き出しました。


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同じく講習に参加した弊社の北沢工事リーダーも大工ですので、真剣な眼差しで建て方を見つめておりました。
土台⇒床⇒柱⇒桁⇒母屋⇒垂木と一連の建て方に要した時間は、わずか50分!!驚きのスピードで建て方が終わりました。
さすが地域を代表する職人達です。
その後の断熱入れ工程では、施工品質のバラツキも感じましたが...そこは厳しい井坪基準で見ると。
施工品質基準までの導入は次の段階ですが、垣根を超えて世の中に役立つ動きが出来る事の可能性を体感しました。


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災害がいつやってくるか分からないこの国の建築屋として、【その時】にただの被災者にならないようにしたい。
自社での対策や準備はもちろんですが、それに加えて同業種との連携を広め・深め【その時】への備えを築いていきたいと思いました。感謝!