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代表ブログ

継承に必要なモノ
2019.7.26

皆さんこんにちは、社長の井坪です。
梅雨が明けて暑い夏がやってきました!
小学校も夏休みになり、弊社の事務所前では早朝より、毎年恒例のラジオ体操が始まりました♪
聞き覚えのある昔と何も変わらないメロディーがラジオから聞こえてきています。
年々子供たちの顔ぶれは変わっていきますが、首からカードをぶら下げて、ラジオを囲んで体操をする姿は『ああ、夏が来たな〜』と感じる私の中の風物詩になっています。


さて皆様はいかがお過ごしでしょうか。


今週は2つの話題がございます。
1つ目は、自宅温水器の話。
我が家の電気温水器が先週末に突然故障!
色々と調べましたが、どうも基盤の故障です。
年式を調べると2001年製...実に18年も使用しています。


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商売柄、部品が既にないことは想像できましたので、「そうか寿命か...随分と世話になったな〜」と色褪せた温水器に感謝の思いと別れを告げました。
それから数日間は、隣接している母親が住む生家で、お風呂をお世話になりました。
子供の頃から馴染みのある風呂で、懐かしい気分&旅行気分になれて楽しい時になりましたが、やはり慣れ親しんだ自宅のお風呂が一番!

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新しいエコキュートが設置されると、真っ先にお風呂に入りました♪
色々の手配して下さった皆様には感謝、感謝です。


2つ目は、大工ではありませんが...職人の話。
この時期、毎年ジャングルのようになってしまう自宅前の庭。

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先代が愛した庭ですので大切にしたいのですが、剪定には技術を要します。
そこで、1年に1回 庭師さんにお願いして庭の手入れをしていただいています。

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ご縁があり、お願いしている業者さんは『文吾林造園』さん。
以前は別の庭師さんにお願いしておりましたが、現在は文吾林さんです。
理由は数年前の、原社長との会話から。
原社長が『とにかく職人育成を第一に考えている』という言葉からでした。
2時間ほどの会話の中で、商売も大切だけど、社会に役立てる『貢献』が大事。職人が育てば『庭師』はなくならない『世間に迷惑をかけず、お役に立てる』...という会社経営を超越した考え方に非常に共感し、尊敬の念をいだきました。
その後、文吾林さんとは飯田ハウジングでコラボし、自宅でお世話になりという関係が続いています。
今回も、若い庭師さんが5人。小雨の降る中でテキパキと仕事をされておられました。
車座で円形になり休憩をしているの職人さんに「お世話になります」と声をかけると、若い女性の庭師さんもおられました!
自分の娘くらいに見えましたので驚きましたが、髪を束ねてヘルメットを被り、地下足袋を履いて男性同様に働く姿は、職人に性別はないな〜と感じさせるものでした。
いつも感心させられる会社さんですが、職人の女性活躍もいち早く取り入れられており驚かされました。


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そんな折に、突然やってきた戸崎君(戸崎鉄工所専務)
彼ともなんやかんやで長い付き合いで、年齢は随分違いますが友達としてつき合わせていただいております。
若い彼、実は一級建築士の鉄工職人さんで、個展も開催するほどのアーティスト。たぶん首都圏を中心に活躍しても良さそうなインテリです。
しかし私にはその片鱗を一切見せませんが...(笑)
とにかく色々な意味で、味のあるいい感じの男です。
「井坪さん!今日はこれだけ渡しにきました!」と何やら頂ける感じでしたので、「ありがとう」と気軽に持っていたモノを頂きました。
家に帰り梱包をあけ確認すると中なら水筒が?「あれ?なんで水筒?」と思いながら手に取ると、戸崎君の会社のロゴマークと『130Anniversary』という印が。

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『凄い130年も続く会社なんだ〜』と驚くと共に、彼のような優秀な若きアーティストが地元に、鉄工屋・鉄工職人に拘る理由や重みを知りました。
職人の担い手が少なくなり、技の継承が難しくなっている時代。
それは少子化だけが理由ではなく、伝えていこうとする側の意志が大切だということ。
技の継承・職人育成には、伝える側の『熱い想いと職への誇り』が何より大切なんだと教えられた気がしました。感謝!