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古き良きモノ
2014.11.28

みなさんこんにちは、社長の井坪です。
早いもので今年も残すところ一ヶ月です...
やるべき事が多いのに日数が足りずもがき苦しむ季節になってしまいました。
皆様はどうお過ごしでしょうか?

さて、今回は古き良きモノのお話。
和風建築のお座敷には床の間という場所があり、その真中に床柱という銘木を使います。
AH3R2933.JPG
意味や習わしについては、非常に奥深い考えが古来より伝わっており私がブログで書ききれる内容ではございませんので今回は割愛させていただきます。
最近はこの和風の客間も随分少なくなってきました。
ニーズや時代の変化なのでしょうか?
そう考えると、思い出す話があります。
何年も前の完成見学会の時だったと思います。
ある若夫婦が小学校低学年位の娘さんをつれてご来場されました。
『和室はいらんな~』『広いリビングが欲しいな~』
色んな思いを語られて楽しそうでした...
ご案内させて頂いていたベテラン設計士が、話を聞きながら相槌をうっています。
『リビングからつながるデッキが欲しいな~』
『いいですね!そこでどんな事をしたいですか?』
『そうですね~バーベキュー!』 話が弾みます。
《そこでどんな事》の質問はやがて娘さんの成長に合わせた質問になって行きました。
中学生位になったら、勉強があるから個室が必要かな
高校生位になったら、家事を一緒に手伝えるキッチンがいいな〜とか
やがて大人になり娘さんが嫁ぐ時、ご両親はどの部屋で娘さんを送り出しますか?
床柱のある和室が良いと思いませんか? と聞いていました。

その未来の状況が目に浮かぶような話でした。
和風の客間がご家族にとってどのように使用されるか、大切なのはその生活イメージなんだな〜と学ばせて頂いた気がします。
50代60代を迎えた時の自分や家族を想像して家を考えると、家は和風でも洋風でも【ロングライフデザイン】が最良です!
和室の押し売りではございませんが、古き良きものを伝える心は未来につなげて行きたいと思います。